「食べる」ってどんなこと?
「食べる」とは、
「食べ物を認識し、手を伸ばし、口元へ運び、口を開けて、噛み取り、口を閉じて咀嚼し、舌や口腔内を使って食塊を形成し、口を閉じて嚥下し、食道を経由して胃に送り込む」
一連の動作をいいます。
小平特別支援学校には、こうした「食べる」時に必要な動作や機能に何らかの障害があったり、困難だったりする子どもたちが多く在籍しています。「食べる」ことは、私達にとって自然な行為でも、子どもたちにとっては非常に体力を消耗する行為です。場合によっては、命に直接関わることでもあるのです。学校給食は、そういった子どもたちが安全に楽しく食べられ、また、持っている力を維持したり、更に引き出せるように工夫されています。
このような給食を作っています。
普通食
少し小さめに切ったり、軟らかめになっています。
味も薄味。和風はもちろん、イタリア風、中華風、韓国風、日本の郷土料理などなど・・・子どもたちが楽しく食べられるように、いろいろな料理を作っています。
後期食
歯ぐきでつぶせる固さがめやす。
「噛むこと」の練習になるように、切る大きさは少し大きめ・厚め。でも、ちょうどいい固さに茹でるのがとても難しいのです。ちょうど、缶詰の白桃くらいです。
中期食
舌で押しつぶせる固さがめやす。
ここでしっかり練習をすると、食塊(食べ物を口の中で飲み込みやすくまとめること)がじょうずに作れるようになります。ちょうど、絹ごし豆腐くらいです。
初期食
もったりとした食感がめやす。
口を閉じ、上手に飲み込む練習をします。粒のない、ペースト状です。ちょうど、プレーンヨーグルトくらいです。